私は頚椎症です。
もうかれこれ3年以上、首痛、腰痛、背中痛とお付き合いしています。最近では首痛に関してはだいぶ楽になってきたのですが、背中痛:腰痛が8:2ぐらいの割合で慢性痛化しています。
そんな辛い疼痛ですが、原因はやっぱり生活習慣と姿勢に集約されるようですね。
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全てのカラダの不具合の原因はやっぱり猫背
頚椎症になる原因は様々だと思いますが、私が首ヘルニアだと診断されたそもそもの原因は猫背だと思っています。
私はかなりの猫背でした。椅子に座る時も常に足を組んで背中を丸めていました。仕事もデスクワークでスポーツの習慣も無かったため、日常の大部分の時間、そんなダラケた姿勢でした。
そうすると肩甲骨が開きます。肩が前の方に来るのですね。こうなると胸椎がバランスを崩し、やがて頚椎が不具合を起こします。私はこれでした。そして同時に腰椎も不具合を起こし、体中で同時多発テロが起きました。
土台が崩れると上部は脆いです。正しい姿勢をキープしようとすると、まずへその2cmほど下にある丹田という場所を意識する必要があります。あらゆる武道やスポーツは、この丹田に力を込めてないと力を発揮することができません。そのため戦前の日本では学校で丹田の修練を行っていたようですが、戦後のGHQにより廃止されてしまったそうな。これは日本人が強くなるのを恐れたためだと言われています。
話を戻します。この丹田がしっかりしていて、それから肩甲骨が柔軟さを持っていることで、カラダの姿勢が保たれるのです。肩甲骨は鎖骨とつながっていますが、背骨とはつながっていません。つまり背中で中に浮いているのです。それを沢山の筋肉が引っ張り合って成り立っています。
つまりあなたの心がけ次第で、この肩甲骨の位置はどんどん崩れてしまうのです。猫背の人は100%、左右の肩甲骨が離れています。そして肩甲骨の下あたりを頂点にして、背中が曲がっています。頚椎症が進行すると、やがて背中の中心部に当たるこのあたりに痛みが集中するようになります。そうなれば治療は困難だといわれていますから、気をつけましょう。ちなみに私はもうこの状態です。
「病膏肓に入る」の言葉通り、昔から背中の中心の肩甲骨内側の痛みは治療が困難だと言われてきました。これはこの痛みが生活習慣や職業病からくる痛みだからであり、人間は中々生活を変えることは難しい、よって病が治りにくい、そんな負のループを表しています。
私達頚椎症患者が少しでも病状を改善させるためには、この肩甲骨の柔軟性を取り戻す運動を毎日こまめにやることだと思います。具体的には両手を背中でたすきがけのようにして組むとか、右手で右の肩甲骨を下から掴むとか、背中で合掌するとかですね。
肩甲骨の正しい位置は、寄せて、下げた位置です。もう一度言います。
寄せて、下げる、です。
出展:http://www.bodybook.jp/entry/image/doctor
この位置を崩すような生活習慣があるのなら、即刻改善しましょう。肩甲骨が離れて上がってしまう代表例として、パソコンやゲーム、車の運転、などなど。両手を前にして長時間行うものは全てと言って良いでしょうね。
今パソコンで仕事をされている方は、いきなりパソコンやめるわけにもいきませんから、15分に一回の肩回しストレッチや、なるべく肩甲骨を寄せて下げておく癖を付けると良いと思います。その時、常に腹筋に力を入れると良いです。お腹をぐっとへこませると、背骨が正しい位置になります。その状態で肩甲骨寄せて下げるのは、最初はしんどいかもしれませんが、凝り固まった部分が伸ばされて気持ち良いのでくせになるかもしれません。
あとは一人ひとり症状が微妙に違うと思うので、ご自身の生活習慣やカラダからの悲鳴、喜びを聞いて上手に生活に小さな体操を取り入れるのが痛み解消への近道だと思います。