心因性疼痛障害って知ってますか?
これは慢性痛などのカラダの痛みの原因が身体的欠陥や破損、故障によるものではなく、心、つまり精神的なものが原因になっているという状態です。
あれ?もしかして俺の疼痛全般もこれじゃないか?と思いました。
心因性疼痛障害とは
これは簡単に言えば、過去に心に何らかのダメージを受けた人が、限界を超えそうな精神をなんとか保とうとして意図的にカラダに痛みを生み出してしまう症状全般のことをいいます。
普通怪我や病気などをして痛みを感じても、数日から数週間で痛みの原因は回復し、当然痛みも感じなくなるものです。しかし痛みの原因が心にある場合、脳が防御態勢に入っているので何ヶ月どころか何年たっても痛みが引かないということが起こります。
心が悲鳴を上げた原因は人によって様々ですが、主に不安や怒りといった感情が高ぶり続けると、なにかの拍子にカラダのどこかが痛くなり、そのまま治らない状態に突入してしまうのです。
この障害は男性よりも女性がかかりやすく、さらに若い人に起こりやすいとのことです。人間の体は年をとるにつれ痛みに対し鈍くなっていきますから、主に10代から40代ぐらいの人に見られる症状のようです。
そして性格的には心配症で悩みを内に抱え込むタイプの人が危ないとのことです。日々人間関係で受ける様々なストレスに対し、自分が感じる複雑な感情に気付けないばかりか、気付いたとしても表に出さずに押し込めようとするのです。その結果心が限界を迎えます。
なぜ脳はカラダに痛みを発生させるのか?
ここで疑問が生じます。それは「なぜ脳(心)はカラダに痛みを生じさせるのか?」というものです。これはカラダに痛みを生じさせることによって当人の意識をカラダに向けさせ、これ以上精神を蝕むことのの無いようにする、いわば毒をもって毒を制す的なカラダの自然反応なのでです。
人の脳は、普段意識していることから意識していない、つまり無意識のことまで同時に制御しています。たとえば自分の心臓の鼓動を意識している人はいませんよね。これを自律神経を呼び、うまく生きているわけです。
しかし時にストレスによってこれら自律神経が乱れ、蕁麻疹が起きたり過呼吸になったり、内臓がやられたりします。こうなってくると生命の危機にも繋がってしまうため、脳は必死に防御策を取ろうとします。その結果が「痛みを発生させること」に繋がっていきます。
つまり今疼痛で長年苦しんでいる現代人の殆どが、心に何らかのストレスを感じていて、それが晴れないために痛みが引かず、さらに痛みが引かないことによってより気持ちも重くなるという負のスパイラルに陥っています。
心因性疼痛障害を克服するには?
この障害を取り除いて痛みから逃れるには、あなた自身の精神の奥深くに押し込められている本当の叫びに耳を澄まし、少しずつ改善して心のわだかまりを解きほぐしてあげる必要があります。
心の不具合ですから、整形外科や内科、鍼灸、カイロ、運動療法、リラクゼーション、ヨガなどはあまり効果的施術とはいえません。この場合最適なのは「心療内科」になります。
心療内科は精神科とは少し違い、主に精神からくるカラダの疾患を治療することを目的としています。精神科とは医学的にも別系統のようです。ただ、街の病院では心療内科と精神科がセットになっていることが多く、医師としては親和性が高い2つの学問を同時に習得している人が多いということでしょうか。しかし中には精神科専門の医師なのに世の中の精神科という響きに対するイメージの悪さから心療内科という看板を背負っているところもあるので注意です。
あなたの体の痛みが一向に改善されないのなら一度心療内科へ
私は、カラダの痛みを感じてから今まで整形外科やペインクリニック、カイロ、鍼灸、整体、運動療法、食事療法とさまざな方法を試してきました。でも改善することはできず、カラダの痛みを抱えながらもうすぐ丸3年を迎えます。
こうしてもしかしたら自分のカラダの痛みの原因はこころにあるのではないか?と疑問を持つようになりました。
今度、一度心療内科へ行ってみようと思います。